人間関係の中で生まれる小さなトゲや心のからまり。
やさしい自分でいたいのに、本当はもっとやさしい自分のはずなのに、
怒りや嫉妬がそれを邪魔することって、ありませんか?
長く連れ添った夫や妻、子ども、嫁や婿。そして、気心知れた友人、ご近所さん。
自分の周囲の誰かと、思っているよりもう半歩だけ、ちょっと距離を置いてみると、やさしさを取り戻し、
本来の自分らしく、心地よく生きられる。
そう説くのが、本書の著者、90歳の現役弁護士、湯川久子氏です。
九州第1号の女性弁護士として福岡市に開業してから、おもに離婚や相続といった人間関係の交通整理を
専門に人間関係のもつれをほどいてきた湯川氏。
1万件を超える相談案件を通して、「どんな人でも、外からはうかがい知ることのできない、
悩みや迷いを抱えている」こと。
そして、「ほどよく距離を置くことこそ、人が心地よく生きていくために必要な心がけ」と
実感するに至ったそうです。
人の心は法で裁くことはできず、法廷で裁かれる「勝ち」あるいは「負け」が、
人生の本当の幸せを決めることはない。
60年以上にわたってそれを実感しながら、法で裁くことのできない人間模様を目の当たりにしてきた著者が、
「それでは、本当の幸せとはなんだろうか」と思いを馳せ続けた結論が、この本につづられています。
ほどよく距離を置きなさい
- 湯川久子
- サンマーク出版
- 1300円(税込)
- 9784763136633